職業訓練の電気設備科の訓練内容を徹底解説!【経験者が語る】

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職業訓練

僕は正社員の仕事を辞めてハローワークに通っていた頃に職業訓練に通えば失業保険を延長することが出来ると聞いて、その制度を使って電気設備科というところに通いました。

そこでは初心者にも一から電気の事を親身になって教えてくれて、半年の勉強を通して第二種電気工事士という資格も取得できました。

この記事では職業訓練の「電気設備科」というところに興味を持っている方に向けて、どんな事を勉強するのか当時を振り返りながら紹介していきたいと思います。

  • 電気の勉強をしたい
  • 資格を取りたい
  • 失業保険を延長したい

これらに当てはまったらぜひ職業訓練という制度について検討してみてはどうでしょうか?

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ポリテクの電気設備科に半年間通って学んだ内容

電気設備科といえば文字通り電気に関するコースです。

このコースに通う人は第二種電気工事士に合格することがひとまずの目標になります。

そのため第二種電気工事士の対策や電気工事に関する実習に多くの時間が割かれています。

ただし、それだけではなく他にも様々な勉強をすることができます。

それは以下で紹介します。

ちなみに座学と実習の割合はだいたい3:7くらいで実習の時間がとても多いです。

これから就職することを目標にしてそのトレーニングをすることが職業訓練の目的なので、より実践的な内容を学んでいきます。

電気工事

一番メインになるところです

まず座学から。

座学では電気の基礎のオームの法則から勉強して徐々にレベルが上がっていきます。

座学の中で第二種電気工事士の過去問をやって解説したりしてくれたので試験対策になりました。

過去問を解説してくれて分からないところは適宜質問することができます

学校の授業みたいに当てられて答えることも多かったです。

分からなくても怒られたりはしないので安心してください(笑)

そして実習。

大きな木の板を家屋に見立ててそこに電気工事の練習として電線を繋いだりランプをつけたりしていきます。

これが案外難しくてなかなか苦労しました。

ほとんどの人が初めてやることなのに人によって上手い人下手な人がはっきり分かれて面白かったです。

ちなみに僕は下手なグループでした。

「電工は向いてないな」と訓練の段階で気付くことができて良かったです(笑)

電線を電工ナイフという道具で剥かなくてはいけないんですけど、最初は電工ナイフを使うのが怖かったりしてなかなか緊張しました。

ナイフで電線を剥くということなんて初めての経験だったので一度教わってもなかなか上手くなりません。

指導員の先生に詳しくやり方を教えてもらってなんとか出来るようになったことを覚えています。

難しいことでも何回でも親身になって教えてくれる人が先生だったのでそこは助かりました。

基礎の練習をした後は課題を与えられて、その課題の通りに電気工事の練習をしたりしていました。

全体的に不器用な人は結構きついかもしれません。

僕は電気工事の実習は苦手でスピードも遅かったし出来上がりもあまり綺麗ではなかったです。

シーケンス

シーケンスに関してもかなり時間をかけて習いました

このシーケンスの勉強は結構面白かったです。

パズルみたいでハマります(笑)

最初は簡単なことからスタートして、だんだんレベルアップしていくので初心者で何も分からなかった僕も少しずつ理解することができました。

配線図も簡単なものなら読めるようになりましたし、実際にシーケンスを組んでみて電気を通して狙い通りの動きをするかどうか確認することができて楽しかったです。

終盤の方になると結構難しくてついていける人だけやってみるみたいな流れになっていました。

僕は途中までは順調に進んでいたのですが、終盤でギブアップ

シーケンスの難しさ、奥深さを知ることができました

消防設備

消防設備についてもそこそこ時間をかけて習います。

機器を触って体験することが出来るので実際に消防設備の対応を学ぶことができて、非常に有意義でした。

また座学では消防設備士の資格が取れるようにしっかりと試験対策をしてくれるので、それも良かったです。

この授業のおかげもあって僕も消防設備士を取得することができました。

ちなみに消防設備士という資格を取るとビルメンや消防設備の点検業者への就職に有利です。

消防設備士の資格はレベルが上になると「製図」という面倒くさい試験があるのですが、そこまで教えてくれたので大変助かりました。

CAD

パソコンを使ってCADの使い方も教わりました。

電気に関する仕事ではCADを使う機会もあります。

CADを少しでも触ったことがあると面接で話すと多少ウケも良くなると先生が仰っていました。

時間は短かったですが基礎的な使い方が分かって良かったです。

CADを使う仕事に就いた時に基礎的な使い方が分かっていると良いのでこの授業もためになりました。

個人的にはCADを使って色々と作図していく作業はなかなか面白かったです。

太陽光発電

電気設備科から太陽光発電関係の会社に就職する人も居るので太陽光発電の勉強もしました。

太陽光発電の仕組み、各メーカーの特徴、その他の太陽光発電に関する様々な知識を学ぶことができました。

実際にどのような流れで太陽光パネルを取り付けるのか実技練習もあったりして面白かったです。

太陽光パネル思ったより重いんだなとか屋根は斜めになっているから作業する時は気をつけないといけないなとか。

やってみてから気づくこともあるので良い訓練でした。

僕が電気設備科を選んだ理由は需要があるから

僕が電気設備科を選んだ一番の理由は、

「興味があったから」

です。

各コースの説明会に参加して一番惹かれたのが電気でした。

でもそれ以外の理由を挙げるなら、

「地方でも電気の仕事の需要は大きいから」

というのがあります。

例えば事務系の訓練だと、どうしても就職は若い女性が有利になります。

それに給与もかなり低くなるので、選択肢から外しました。

また、デザインやプログラミングなどは地方ではあまり求人がないので、勉強しても就職先に困ることがあります。

その点電気だと地方でも安定して仕事の需要があり、経験を積めばキャリアアップも出来ます。(ブラックな会社も多いですが(笑))

電気がなくなる世界というのはとりあえずは考えられないので、学んでおいて損はない分野です。

大学の専攻でも工学部の電気・機械系は引く手あまたで就職に困りませんよね?

このように需要の観点からコースを選ぶのもおすすめです。

職業訓練の電気設備科に向いている人の特徴

  • 手先が不器用ではない
  • パズルが好き
  • プラモデルが好き
  • 手に職をつけたい
  • 独立したい

上記の人なら向いている可能性が高いです。

やはり電気工事などの実習もあるので、手を動かして何かを作ることが苦になるようだと厳しいです。

またパズル的、論理的な思考ができる人だと勉強面でもガチっとハマるかもしれません。

それに電気を極めれば手に職を付けて、比較的自由に働くことも可能です。

フリーランス的な働き方をしている電気工事士だって存在していますよ。

そんな感じで好きな場所で自由に働きたい場合、電気の道に進んでみるのもおすすめです。

まとめ

上記以外にもエアコンの取り付けとか保全の考え方とか配電盤の小型のものを作成するとか、色々な訓練を受けることができました。

一番力を入れていたのが電気工事の訓練で、次に力を入れていたのでシーケンスの訓練でした。

どの訓練も全くの0の初心者からスタートしても全然ついていくことが出来ると思いますから安心してください。

文系・理系を問わず初学者にも優しく教えてくれました。

だから、不安に思わずに興味の有る方はぜひ受けてみることをおすすめします。

  • 電気工事
  • シーケンス
  • 消防設備
  • 太陽光発電
  • エアコン
  • CAD
  • 保全
  • 配電盤作成

基本的には電気設備科では上記のような内容の勉強をするので興味を持たれた方は、ハローワークへ行って詳しい話を聞いて早速申し込みしてみましょう!

就職に役立つスキルが身に付いて求人も紹介してくれるので、メリットだらけです。

では、また!

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