これはアウト?シカハラ(資格ハラスメント)の事例と対処法

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「資格なんて取りたくないのに取得を強要される・・・」

最近資格ハラスメント(シカハラ)という言葉を聞きました。

世の中にはパワハラやセクハラ、マタハラなど色々なハラスメントがありますが、確かに資格関連でもそういったことはありそうです。

ではシカハラとは具体的にどんな事例があり、もしそういったことに遭遇してしまったらどんな対処法が考えられるのか?

今回はそんな事を書いていきたいと思います。

シカハラ(資格ハラスメント)とは?

資格ハラスメント(シカハラ)とは会社が労働者に対して資格取得を(なかば強制的に)命じ、受かっても受からなくても労働者にストレスや不利益を与える行為のことです。

普段生活してても、

「会社に資格を取れ取れ言われてプレッシャーがきついわ~」

という声を聞いたことがありませんか?

本来、資格取得というのは労働者が自分の意志で自己啓発のために勉強するものだと思うのですが、強制されたら、それはもはや自己啓発ではなく「仕事」ですよね。

言ってみれば業務時間外にひたすら仕事をしろという命令のようなもので嫌な人に取っては本当に大きなストレスになると思います。

シカハラの具体的な事例

シカハラではどのような事例があるのかというと、ぱっと思いつくのは以下の5つのケース。

一つずつ見ていきましょう。

①休日に資格取得の勉強を強要させて休ませない

資格取得のための勉強というと、やはり仕事が終わってからプライベートな時間にすることが多いですよね。

休日というのは自分の好きなことが出来る自由な時間のはずですが、やりたくもない資格勉強を休日を潰してやるように強制されたらこれはもう立派なハラスメント。

就業時間中は仕事に専念しろ!→資格もきっちり取れ!→勉強時間がないなら休日を潰せ!

こんなの実質休みなしで働いているようなもので、こういった環境がストレスになり体調を崩すというケースもあるようですから十分注意してください。

②勉強に掛かる費用は全て自己負担

会社が何か資格を取るように命じて、頑張って無事その資格を取得できたのなら、

  • 参考書代
  • 受験料
  • 講座代

など勉強に掛かる費用は会社が支払うべきです。

業務に関係のない資格を趣味で取ったとかなら、もちろん自己負担になるでしょうけど、今回は会社命令なので話が違います。

しかし中には、会社命令で有無を言わせず資格を受験させられたのに、費用は全て自己負担にさせられたというような声も聞いたことがあります。(ひどい!)

個人的には上記の費用はもちろんのこと、勉強した時給分も出してくれよ~って感じますけど(笑)

③資格を取らないと昇進・昇給できない

資格を取らないと昇進・昇給できないというところもあるようです。

もちろん資格を頑張って取得した人が昇進で有利になったり昇給額が多めになったりするのは正当な評価だと思いますが、

「資格が取れない限りずっと昇進・昇給はゼロ」というのはさすがに極端だと思います。

資格は取っていないけど実務では一番活躍しているみたいな人もいるかもしれないので、総合的に評価されることが大切ですよね。

④資格を取得していない人への人格否定

「◯◯の資格も取れないなんて君はバカだな」

「文句は◯◯を取ってから言え!!」

など資格を持っていないと人にあらずのような言動も立派なシカハラです。

資格を持っている人はそれはそれで優秀だったり努力したりしたのだと思いますが、それが他者を見下す理由にはならないはずです。

⑤業務に使う資格なのに登録料・更新料を出してくれない

業務で必要な資格なのに、登録料や更新料などを出してくれないケースもあります。

半強制的に取らされた資格なのにさらに登録料なども自己負担なんてさすがに酷いですよね。。

登録料なんてきっと大きな金額が掛かることも多いでしょうし、更新だって時間やお金をわざわざ使ってしにいくのでその分会社から支給されるべきでしょう。

資格の強要は立派なパワハラ!違法にもなる!?

言うまでもないかもしれませんが、上記のように資格取得を強要して労働者の大事な時間や金銭を損なう行為は立派なパワハラと言えます。

「これおかしいな?」と思ったら言われるがままにせず、なんらかの対策を取っていくことが必要かもしれません。

社内に信頼できる人がいれば相談してみる、パワハラ通報窓口に通報する、などなどパワハラに対する対処法が色々とあるかと思うので、まずは一人で抱え込まずに調べたり相談したりしてみることでしょう。

弁護士法人が運営する退職代行サービス「退職110番」など弁護士さんに相談してみるのも手です。退職代行もやっているところならそのまま相談もできます。

会社命令の資格を取りたくない人の上手い対処法とは?

上記のようなシカハラに遭遇してしまったらどう対処していくのが良いのでしょうか?

のらりくらりかわし続ける

「勉強はしたんですけどあとちょっとで惜しかったです!(大嘘)」

みたいにもう開き直ってのらりくらりやっていくパターンです。

ずっと言われ続けるのでそれはそれでストレスかもしれませんが、休日を潰されたり、したくもない勉強をする必要はありません。

本来休日にどう過ごすかは個人の自由

シカハラの辛いところは休日など自分の時間を奪われることです。

資格取得が好きな人や積極的にやりたい人は良いのでしょうが、中には休日に勉強なんて1ミリもしたくないという人もいるでしょう。

そのような方が無理して勉強してもおそらく結果は出ないし、本業の時間に悪影響が出るかもしれませんよね。

「休日にまで会社が干渉してくるのはおかしい」と強く自覚して自信を持って自由に過ごすのも良いかもしれません。

言質を取る

もしあなたが受験料や参考書代など金銭的なことを心配しているのなら、資格勉強を始める前に改めて会社の規定を確認しておきましょう。

  • 参考書代、受験料はちゃんと出るのか?
  • 登録料などは会社持ちなのか?

文章として明文化されているかも確認しておかなければいけないし、総務など担当者にも直接聞いて言質を取っておくことがおすすめです。

その時は、もちろんボイスレコーダー必須です。(目立たないペン型がおすすめ、お守り代わりです笑)

シカハラの無い会社へ転職する

手っ取り早い対処法としてシカハラの無い会社へ転職という手もあります。

「自分の会社のパワハラ気質はなかなか変わらないよ」という人がほとんどだと思うので、それなら環境ごと変えてみた方が労力は少なく済むのではないでしょうか。

もちろん転職するなら転職先を入念に調べる必要があります。

また同じようなパワハラ気質の会社に入ってしまわないように。しっかり下調べをして「ここだ」という会社が見つかれば転職してみても良いかもしれませんね。

上記のサイトはぼくも使っていたメジャーな転職サイト例です。まだ登録してないところがあれば、今から登録しておくことをおすすめします。

逆に資格を取らせない会社も・・・

シカハラとは逆に資格を取らせないような会社も存在します。

「なんでそんなことするの?」と思うかもしれませんが、姑息な理由があるのです。

それは、

「転職しにくくするため」

おわかりでしょうか?

資格を取ると履歴書も充実して対外的にも転職の武器になるので、あの手この手で受験を妨害して資格を取らせないようにするのです。

妨害とは例えば、

  • 試験日に強制出勤させる
  • 残業漬けにして勉強できないようにする
  • 試験前に休日出勤を連発させる

などなど。

もしこんな会社に当たったら僕なら辞めますね・・・

まとめ

僕も資格勉強は割と好きな方ですけど、1ミリも興味のない資格を勉強しろと言われたら苦痛に思うはずです。

やっぱり自分のしたくないことを休みの日にまで強制されるというのは大きなストレスになりますよね。

そういったシカハラがまだまだ世の中にはあるかもしれないということを理解して、実際にシカハラをされてしまったら迅速に毅然と対応していきたいものです。

資格を取ること自体は自己啓発やキャリアアップのためにおすすめの方法なので、「会社に言われたのをきっかけに頑張ってみようかな」と思える人はぜひぜひ挑戦してみてください!

>>会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】

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