「電験三種に挑戦することにしたんだけど、一発合格を狙って全ての科目を勉強するか、科目合格を狙って一部の科目を勉強するか迷う」
こんな悩みを持つ方はいませんか?
ご存知のように電験三種の試験は科目合格制をとっているので、3年以内に4科目を取れば晴れて合格です。
このような制度なので一発合格を狙うか科目合格を狙うかというように勉強計画にも人それぞれ違いがあります。
そこでこの記事では、
- ズバリ、一発合格と科目合格のどっちを狙うべきか?
- 一発合格狙いのメリット・デメリット
- 科目合格狙いのメリット・デメリット
を解説していきます。
これから受験勉強を始める方には参考になる情報だと思うのでぜひご覧ください!
電験三種では一発合格を狙うのがおすすめ
僕の個人的な意見になりますが、電験三種を受けるなら圧倒的に一発合格を狙うのがおすすめです。
僕自身も一発合格を狙って全科目を短期間で一気に勉強しました。
その経験を思い出しても言えますが、やはり科目合格を狙うよりは一発合格を狙う方が合格には近づけるでしょう。
ではなぜそのように言えるのか、理由を3つ説明します。
理由①:4科目はそれぞれ相互に関連しているから
まず電験三種の4科目、「理論・機械・電力・法規」はそれぞれの内容がリンクして相互に関連しています。
土台となるのが理論で、理論で学んだ内容を元にして電力や機械でさらに踏み込んだ内容を勉強していくのです。
つまり、1科目だけをやっても効率が悪いし内容的に不十分になってしまいます。
例えば「今年は機械だけを勉強しよう!」と決めて、そのように行動しても理論の知識がないとなかなか理解が深くならないという結果が起きやすいのです。
なので4科目を同時期に勉強した方が全体的な力の底上げが可能となります。
理由②:年によって簡単な科目が違うから
電験三種の試験は年によって難しい科目と易しい科目があります。
- ある年は機械が難しい
- またある年は法規が難しい
- 電力の簡単な年が続いたので来年は難しくなりそう
こんな感じに。
全部簡単な年や全部難しい年というのは基本的にはないと思った方が良いでしょう。
そうであるならば、その年に簡単になる科目を勉強しておけば受かりやすいですよね?
でもどの科目が簡単になるかは誰も分からない。
なので全科目を勉強して簡単な科目をきっちり拾っておこうという作戦が有効なのです。
理由③:何年もモチベーションを維持するのは難しいから
科目合格を狙うということは2年以上勉強するということ。
これは単純にモチベーションの維持が難しいのでおすすめしません。
半年やら1年ならまだ頑張れる人もいると思いますが、2~3年かけてずっと高いモチベーションで勉強し続けられるというのはなかなか厳しいことでしょう。
僕の話になって恐縮ですが、
「絶対に2年目に突入したくない、電験三種の勉強なんて1年で十分だ。これ以上はもうやりたくない」
という気持ちでフリーターをしながら1年間全力で電験三種にだけ力を入れてきました。
自分が何年もモチベーションを維持できないことは分かっていたので、2年目に突入したくない一心で1年間本気で頑張りました。
こういう気持ちだったからこそ一発合格ができたのかなと思います。
電験三種に一発合格する確率は1%?
僕は面倒くさいので計算しませんけど、ネットで一発合格の確率を検索すると約1%らしいです。
この数字がどれくらい正確かは分かりませんが、確かに僕の感覚値としても1~3%くらいかなあと思います。
つまり何が言いたいかというとそれだけ電験三種は難しいので、一発合格を狙っても科目合格になる人がほとんどだということです。
科目合格を狙っている人は全落ちもあり得るし、一部の科目しか合格しない人も多いでしょう。
3年以内に4科目に受からないといけないのでゆっくりやっている余裕はありません。
毎年全科目狙って、2~3年かけてようやく合格というのが現実的な道ではないでしょうか?
電験三種の一発合格を狙うメリット・デメリット
一発合格を狙う場合のメリット・デメリットを↓で説明しています。
メリット
メリットはこの記事の上の方に書いた一発合格を狙うべき理由です。
- 4科目はそれぞれ密接に関連しているから一気に勉強することで効率が上がる
- 年によって簡単な科目が違うので全部勉強して簡単な科目を拾うのが良い
- 短期決戦を狙うとモチベーションが維持しやすい
これらになります。
デメリット①:単純に勉強が大変
一発合格を狙うデメリットは単純に勉強量が鬼になるのでめちゃくちゃ大変できついということです。
特に働きながら電験三種を受ける人が一発合格を狙う場合は仕事の時間以外は全て電験三種に捧げるくらいの覚悟がないと厳しいです。
膨大なテキストを読み込み、電話帳と揶揄される過去問題集にも臆せず立ち向かう勇気が必要になります。
デメリット②:力が分散して全部落としてしまうかもしれない
4科目を勉強している場合と1科目のみの場合ではかけられる時間の絶対量が異なります。
いくら効率良く勉強しようとやはりかけた時間というのは重要なファクターと言えます。
4科目を勉強することで時間が分散されすぎてしまい、最悪の場合全落ちというシナリオもあるかもしれません。
全落ちするくらいなら2科目ずつ取得する方がまだマシかもしれません。
一発合格を狙う場合はちゃんと勉強時間が取れそうかどうかを考えておきましょう。
※逆に時間がきちんと取れるのなら絶対に一発合格を狙った方が得です。
独学で電験三種の一発合格を狙う勉強法
独学で一発合格を狙いたい場合は勉強法に注意する必要があります。
闇雲にやるのではなく、順番や効率性を考えてやらないと、膨大な範囲の電験三種の勉強はなかなか終わりません。
詳しくは別記事でまとめています。
電験三種の科目合格を狙うメリット・デメリット
科目合格を狙うメリットとデメリットは以下のようなことです。
メリット①:時間のない人でもコツコツ取り組める
仕事が忙しくてどう考えても一発合格を狙うだけの時間が確保できない人はコツコツ科目合格を狙う方が長期的に考えてコスパ良しと言えます。
モチベーションのためにも電験三種を受験するなら最低1科目は受かっておきたいところです。
スキマ時間くらいしか勉強できなくても積み上げれば結構な時間になるので、いっそ割り切って3カ年計画で受験するのもアリといえばアリかもしれません。
メリット②:狙った科目に力を集中できるので受かりやすい
自分の苦手科目がはっきりしているのなら、最初に集中的に勉強して苦手科目だけを取得して後を楽にするのも戦略としては良いですね。
もし苦手科目が一昨年、昨年と合格率が低くて難化しているのなら、もしかすると今年は易化傾向になるかもしれません。
そういった科目を狙い撃ちにして確実に合格したいという場合、科目合格狙いもアリと言えます。
デメリット①:地獄の電験スパイラーになりやすい
「電験スパイラー」って聞いたことありますか?
電験三種はこれがあるから非常に恐い資格です。
「あと少しだから・・・」とズルズルと引き伸ばして気が付いたら5~10年と経過していたという話もよく聞きますね。
タイムイズマネー。
本来なら1年間を資格に捧げるだけでも大きな投資と言えます。
時間を無駄にしないためにも一発合格を狙って短期で合格を勝ち取ることを僕は強く勧めます。
デメリット②:読みがハズレると難化した科目に直撃してしまう
科目合格を狙う場合は積極的に易化しそうな科目を狙っていくべきですが、読みがハズレてしまうと必然的に難化した科目だけを解かなくてはいけなくなり、非常に厳しい戦いとなります。
電験三種の受験において1科目でも合格するのと全落ちとではモチベーションが大きく異なってきます。
このようなことが起こらないためにも科目合格を狙う場合はどの科目を受けるかはしっかり考えておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
電験三種の一発合格と科目合格についての考察でした。
要は何が言いたいかというと、
ということです。
もちろん資格勉強にかけられる時間は人それぞれですし、戦略も僕が絶対的に正しいわけではありません。
無理に一発合格を狙って全落ちよりかは最初から2科目ずつ合格する方が圧倒的に正解です。
ただまあ一発合格も科目合格も狙ってできる人は少ないので、
「一発合格をするつもりで勉強していたら結果的に2~3年かけて科目合格できた」
という人が多いのではないでしょうか。
それならば合格する人の一歩目としては一発合格狙いで良いのではないかというのが本記事の主旨です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
引き続き電験三種関係、資格関係の記事を読んでいただけると幸いです。
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