あなたは「電験スパイラー」という言葉を聞いたことがありますか?
電験三種を受ける人の誰もが恐怖するというこの言葉。
この記事では電験スパイラーとはなんなのかを解説して、その恐ろしさを理解してもらうことが目的です。
そしてそこから一歩踏み込んで、
- 電験スパイラーになってしまったらどうするのか?
- 電験スパイラーにならない方法
についても解説していきます。
これから電験三種を受けていく人はぜひ知っておいて欲しい知識なのでぜひご覧ください!
恐怖の電験スパイラーとは?何がヤバいの?
ご存知のように電験三種という資格は科目合格制をとっており、3年以内に4科目合格すると取得できます。
一度合格した科目は翌年、翌々年は免除となりますが、3年目からはまた受験し直しとなってしまいます。
この制度にハマってしまうと、あと少しで合格なのに次々と過去に合格した科目が復活していき、5年10年という泥沼に足を突っ込んでしまう可能性があります。
これが電験三種を受験する人が恐れる電験スパイラーという現象です。
1年目 | 理論合格 |
2年目 | 電力合格 |
3年目 | 法規合格・機械不合格 |
4年目 | 理論再受験不合格・機械合格 |
↑のような感じが続き、電験スパイラー状態に突入してしまうことの何がヤバいのでしょうか?
スパイラーのここがやばい①:モチベーションの低下
まず考えられるのは、モチベーションの低下。
1科目だけでも難しい電験三種の科目にやっと合格したのに、それが無かったことにされると多くの人が心が折られます。
特に苦労して合格した科目や二度と受けたくない科目、受かる気がしない科目ならショックは大きいでしょう。
スパイラーのここがやばい②:時間損失
他にもあっという間に数年経過してしまう、という時間損失もあります。
電験スパイラーの中には5年選手、10年選手もいると聞きます。
それだけの時間があったら他に何ができるでしょうか?
仕事で活躍して成果を出しているかもしれませんし、他の資格に挑戦したらそっちの方が向いていて何個も取れていたかもしれません。
「あと少しで合格だから・・・」と引くに引けない状態になって大変な時間損失が発生してしまうこともあり得るのです。
スパイラーのここがやばい③:引き際が難しい
そして一番ヤバいのは「引き際が難しい」ということでしょう。
箸にも棒にもかからないのなら諦めることだってできます。
しかしスパイラーはあと一歩のところで合格できそうが故にどうしても撤退するという決断が遅れがちです。
「ここまで時間をかけたんだから・・・」と惜しむ気持ちもあるので、なかなか撤退のタイミングが難しいのです。
電験スパイラーになってしまったらどうするか?
もし電験スパイラーになってしまったら取るべき選択肢は3つです。
- 諦める
- 根性で続ける
- 勉強法を変えてみる
それぞれを深堀りしていきます。
①諦める
まず最初に「諦める」という選択肢も頭の中に入れておくべきだと思います。
ここまでに述べてきたように電験スパイラーには人生を狂わしてしまう罠が潜んでいます。
資格だけが人生ではありません。
人生を少しでも良くしようと資格を頑張っていたはずが、資格で人生を狂わしてしまうなんてまさに本末転倒と言えるでしょう。
これまでに費やしてきたお金や時間がもったいないのは分かりますが、株式投資の世界の損切りと同じで深みにハマる前に脱出するという手もあるのです。
関連記事:こんな人は資格取得を諦めるべきという3つの例【対応策も提示】
②根性で続ける
電験スパイラーの人があと一歩で合格するというのも一つの事実です。
モチベーションが下がろうがさらに追加で1,2年費やしてしまおうが、合格してしまえば良い思い出だったと言えるかもしれません。
「勝てば帳消し」というのはある意味危険な思考ですが、選択肢の一つとしてアリといえばアリなのです。
「今年こそは絶対に合格してやる」と強い気持ちを持てるのなら根性で続けてみるのも良いですね。
③勉強法を変えてみる
あと少しのところで勝ちきれないのは勉強法が悪いのかもしれません。
独学だったのなら通信講座を試してみるとか、テキストを一新してみるとか何か変化を付けてみるのも良いですね。
あれもこれもと手を出しすぎるのも不合格フラグですが、成果の出ないやり方に固執するのも良くないです。
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電験スパイラーにならない方法とは?
電験スパイラーという悪夢があることを知った上で、それを避けるために色々と考えて受験することをおすすめします。
例えば以下のようなことです。
短期決戦を狙う
電験三種を受けるなら科目合格ではなくて一発合格を狙うことを推奨します。
理由は【電験三種】一発合格と科目合格どっちを狙うべきか?デメリットはある?の記事に書きましたが、毎年1~2科目を合格狙いで受けるのはスパイラーに陥りやすい考え方だと個人的には思います。
撤退のタイミングを決めておく
「3年以内に受からなかったら撤退しよう」
「モチベーションが切れたらすっぱり諦めよう」
「◯◯時間勉強して受からなかったらもうやめよう」
など撤退のタイミングを予め決めておくのもおすすめです。
ズルズルと流されてしまわないように、期限を切って、その間は一生懸命勉強すること。
電験三種の勉強ではこれが大事ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしょうか?
電験スパイラーについての解説でした。
電験スパイラー状態に入ってしまっては精神的にかなりきついと思うので、出来ればそうならないように頑張って勉強していきましょう!
結局のところ、電験スパイラーを回避する一番の方法は「勉強すること」しかないんですよね。
では、本試験も頑張ってください!
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