文系でも独学で電験三種に受かるのか?【合格者が体験談で語る】

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電験三種

「文系だけど電験三種に興味がある・・・」

「理系じゃないと電験三種には受からないのかな・・・?」

こんな疑問を持つ方に向けて記事を書いています。

電験三種は就職や転職にも強く、経験を積んだら独立することも狙えるので文系でも取得してみたいという方は多いですよね。

しかし合格率は非常に低く、バリバリの理系資格なので本当に取れるか心配に思う人も多いでしょう。

僕は文系出身ながら電験三種を独学で勉強して、なんとか一発合格することが出来たので、その経験を元に書きました。

この記事を読むと、

  • 文系でも電験三種に受かるのか?
  • 文系が電験三種に合格するために必要な事
  • 文系が電験三種を受験する時の注意点

などが分かります。

ぜひ参考にしてくださいね。

【結論】文系でも独学で電験三種に合格可能!無理じゃない

まず結論から申しますと、文系出身でも独学で電験三種に合格は可能です!

なぜなら僕自身が実際に独学合格が出来たからです。

こう聞くと、「元々数学が出来たんじゃないの?理系だったんじゃないの?」と思うかもしれませんが、全然そんなことはありません。

学生時代の苦手科目は数学と物理、得意科目は社会科と国語というバリバリの文系でした。

もちろん一番最初に電験三種のテキストや過去問を見た時は意味不明で何が何やら分かりません。

そんな僕でもコツコツと継続して学び、疑問点を一つ一つ調べていけば合格まで辿り着いたのです。

電験三種は確かに難しい資格ですが、文系じゃ全く歯が立たないかというとそれは違います。

数学の基礎から始め、地道にコツコツと勉強していけば十分勝負できるくらいのレベルには到達するはずだと実感しています。

独学で電験三種に合格した僕のデータ

一応参考になるかもしれないので電験三種に合格した時のデータを簡単にまとめておきます。

  • 勉強時間は900時間くらい
  • 電気関連の資格は「第二種電気工事士」を取得済み
  • ポリテクの「電気設備科」で半年間電気の勉強をした
  • 約10ヶ月の勉強で4科目に全て合格
  • 使ったのは市販のテキストと無料のYoutube解説動画がメイン

僕が電験三種に合格できたのはポリテクで電気の基礎をしっかり学んだというのが大きいです。

いきなり電験三種のテキストに取り掛かるのではなく、電気の基礎や数学の基礎を学習して土台をしっかりさせてからの方が結果的には近道になると思います。

急がば回れというやつですね。

もちろんポリテクに通わなくても「第二種電気工事士」から独学でコツコツ知識を積み上げていく方法でも大丈夫。

後述しますが最近は教材も充実しているので、一人で勉強しても挫折しにくいはずです。

文系でも独学で電験三種に合格できる理由3選

僕が文系でも独学で電験三種に受かると言えるのは以下のような理由からです。

  1. 最近は独学の教材が充実している
  2. 電験三種は科目合格制
  3. オールマークシートで記述式なし

それぞれをもう少し掘り下げて解説していきます。

①最近は教材が充実しているから

昔に比べて最近の電験三種の教材は非常に充実しています。

市販のテキストは各社がしのぎを削って分かりやすいものを出していますし、Youtubeには質の高い無料動画が転がっています。

過去問にしても10年分、15年分と大量のサンプルがあるので傾向を知り対策も立てやすいです。

分からないところがあればネットで検索してみると理解の助けになることも多いです。

このように「質の高い教材+ネットの活用」で初心者でも合格するための力を自力で付けやすいのです。

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②電験三種は科目合格制だから

ご存知かもしれませんが、電験三種はいわゆる「科目合格制」で、

  • 理論
  • 機械
  • 電力
  • 法規

の4科目に3年以内に全て合格すれば良いのです。

4科目もあり大変なことは否めませんが、しっかり対策すれば一つ一つの科目に合格することはそこまで不可能なことではありません。

1年で全て合格しなくても、2年かけて2科目ずつ取得しても良いのです。

僕は何年も電験三種の勉強をしたくなかったのでフリーターをしながら短期決戦で挑み運良く合格しましたが、仕事をしながら1年に1~2科目取得するというような方法もアリだと思います。

③オールマークシートで記述式はないから

電験二種や電験一種の場合は二次試験として論述問題が出題され、これが超難関と聞いています。

論述(記述式)となればマークシートのように適当にマークしたら合格という事は有り得ないですよね。

しかし電験三種はオールマークシートの試験です。

もちろん全く勉強していない人が勘で全てマークして合格するほどザルではないですが、それでもマグレ当たりというのは存在します。

実際に僕も2,3択まで絞ったけど自信がない問題などを勘でマークして、それが結構当たっていたこともあります。

電験三種は60%取れたら合格しますが、

「実力で50%+勘で10%」

で計60%でも良いのです。

こう考えると何となくデキそうな気がしてきませんか?

もちろん最初から運に頼るのはいけませんが、最後はこういうツキも絡んでくるのです。

文系独学者が電験三種に挑戦する時のコツや注意点は?

文系が電験三種に挑む時に特に注意することはあるのでしょうか?

実際に受験して感じた僕からのアドバイスは以下の3つです。

  • 数学の復習はしっかりやっておく
  • 第二種電気工事士の勉強をしておく
  • とにかく継続する

詳しい説明をしていきます。

その1:数学の復習をしておく

文系の方は数学が苦手な人も多いかもしれません。

しかし電験三種合格を目指すなら数学を避けては通れません。

計算問題もバリバリ出てきますから計算ができないとさすがに厳しいでしょう。

では具体的にはどれくらいのレベルの数学が必要なのでしょうか?

それは、

高校1、2年の「数学Ⅰ・Ⅱ」の基礎的な計算問題が解けるくらい

が一つの目安になります。

このぐらいなら簡単に参考書を復習して思い出す人も多いのではないでしょうか?

また、文系の人でもセンター試験の数学を受けた人や経済学部の人などは、数学の基礎的な部分は既にほとんど大丈夫かもしれません。

僕はセンター試験の数学を受験していたので、電験三種専用の数学の参考書を1冊買って復習する程度でOKでした。電験数学に掛けた時間は約1ヶ月くらい。

「基礎的な計算問題」が解けるくらいでとりあえずは大丈夫なので、そこまで高いレベルは求められないことを覚えておいてください。

電験三種の数学で求められるレベルは?基礎から学ぶ勉強法について

その2:第二種電気工事士から勉強する

初心者がいきなり電験三種のテキストからスタートするのは正直おすすめしないです。

訳がわからなくなって挫折する可能性も高いので。

小さな一歩から始めて、少しずつレベルを上げる方が賢明です。

その丁度いい一歩目として、僕は「第二種電気工事士」の電気理論の勉強をすることをおすすめします。

まずは第二種電気工事士の筆記試験の内容から電気の基礎を学び、そこから電験三種の「理論」科目へとバトンタッチするべきです。

こうすることでスムーズに電験三種の理論へ繋げやすいでしょう。

急がば回れ!

関連記事:第二種電気工事士の勉強法のコツは?【独学で大丈夫!】

その3:最初は意味不明でもとにかく継続する

電験三種を独学で勉強する場合、一番きついのは最初の方だと断言できます。

たぶん、多くの人がここで脱落するのだと思います。

テキストを読んでも意味不明。

過去問も全然解けない。

この状態では、このままでは合格するわけないと誰でも感じます。

でも覚えておいてほしいのはそれが当たり前ということです。

最初は意味不明でも何度も解説を読んだりネットで調べたりしていくうちに、

「なんとなくだけど、こういうことかな?」

という感じで理解できるところも出てきます。

そのまま根気強く勉強を継続していくとそういった「わかる」部分が増えてきて勉強が少し楽しくなってきます。

だから「最初は誰だってきつい」と思って踏ん張ってみてください。

もちろん誰でも継続するだけで受かるなんて言いません。

何度も調べて考えて考えて、知恵熱が出るくらい僕はやっていました。

一生懸命勉強して食らいついていれば、後から「なんとなく分かった!」という瞬間が来るかもしれません。

どうしても独学が厳しいなら・・・

僕は電験三種を勉強する前から資格勉強ばかりやっていたので勉強の仕方がなんとなく身についていました。

だから何とかやり遂げることができましたが、普段から勉強に慣れていない人だとちょっときついと思います。

そんな時は勉強のペースを管理してもらえる通信講座などもおすすめです。

どういう教材をどのようなペースでやっていけば良いのかが分かるので、迷うことが少ないはず。

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まとめ

いかがでしょうか?

電験三種に文系が独学で合格できるのかという記事でした。

復習すると、

  • 最近の充実した教材
  • 科目合格制という制度
  • マークシートのみで記述式なし

という点から文系でも合格を狙うことは可能になります。

電験三種はバリバリの理系資格で文系にとってはきつい資格ですが、基礎からコツコツ勉強を重ねていけば決して取れない資格ではありません。

電験三種を取得して就職や転職の強い武器にしてみませんか?

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