「電験三種に過去問だけで合格することは可能なのか?」
こんな疑問を持つ方はいませんか?
難関資格の電験三種では、過去問は意味無いという意見もあったり、過去問をやれという意見もあったりして初心者の方は混乱しますよね。
そこでこの記事では電験三種に過去問「だけ」で受かるのかを合格者である僕が体験談を入れつつ解説していきます。
最後まで記事を読んでいただけると、
- 過去問だけで電験三種に受かるのかが分かる
- どれくらいの過去問をやれば良いのかが分かる
- 過去問をやる時のポイントが分かる
というメリットがあります。
これから電験三種取得を考えているあなたにきっと役立つ情報なのでしっかり読んでいってくださいね。
【実体験】電験三種に過去問だけで合格は可能
まず初めに結論から。
これは実体験から言えることでして、実際に僕は850時間の電験三種の勉強時間の中でテキストを読む以外のほとんどの時間を過去問学習に充てていました。
他の事(予想問題や各種テキスト)に手を広げたりはしないで、毎日淡々と過去問を潰していったからこそ合格できたと自己分析しています。
それだけ過去問学習は重要だというのが本記事の主旨です。
なんでそう言えるのかを次から解説していきます。
過去問をひたすらやれば電験三種に受かる理由とは?
ここでは過去問学習が電験三種の合格に役立つ理由を説明していきます。
- 過去問は他のどんなテキストにも勝る最良のテキスト
- 過去問をやると試験の傾向が分かり、対策を立てられるようになる
それでは各項目を深堀りしていきます。
過去問こそ最良のテキスト
過去問というのは言うまでもなくこれまでに本試験で実際に出題されてきた問題。
試験委員の頭の良い人たちが考えに考え抜いて、電験三種の資格を得るに足る知識を持っているかを測るために作った良問揃いです。(まあ中には意味不明な悪問も混じっていますが)
言ってみれば世界で一番の良問と言えるのが過去問であり、そこら辺の予想問題や練習問題よりは遥かに有用と言えるでしょう。
過去問を勉強して理解することで、電験三種に合格するための下地は完成したとも言えます。
注意点として、後述しますが過去問の「丸暗記」では残念ながら電験三種には太刀打ちできません。
電験三種に過去問が意味ないという方はおそらく丸暗記で挑んで落ちてしまったのではないでしょうか。
丸暗記ではなくて過去問の一つ一つの選択肢をしっかり理解することで、本試験で未知の問題に遭遇しても対応できる力が付くのです。
そしてそんな対応力を付けるために一番良い問題が過去問なのです。
試験の傾向が分かるので対策を立てられる
過去問の中でも最重要なのが直近(5~10年分)くらいのものです。
なぜなら直近の過去問を見ると本試験の色々な傾向が見えてきて、対策が立てられるからです。
- 文章問題と計算問題の割合は?
- 文章問題の長さは?
- 選択肢の形式は?
- よく問われる分野はどこか?
- 時事ネタなどは盛り込まれているのか?
こういったことは直近の過去問を眺めていると見えてきます。
どのような問題が出て、どのような形式で問われるのかを把握したらあとはそれに合わせて勉強するのみですよね。
【まとめ】初心者必見!!電験三種の勉強法を独学でもわかるように解説の記事に詳しい勉強法も載せています。良かったらどうぞ。
【よくある勘違い】本番では過去問と同じ問題は出ないから意味ない
先ほども書きましたが過去問の「丸暗記」では電験三種に受かることはできません。
なぜなら過去問と全く同じ問題はさすがに本番では出ないからです。
電気工事士やボイラー技士などの試験では過去問と同じ問題が出てくるので過去問丸暗記戦法が使えるのですが電験三種はそうはいきません。
そうなると、「本番で同じ問題が出ないのなら勉強する意味はないのでは?」
と思うかもしれませんがそれは大きな間違いです。
結局は「問われ方」の問題なので、全然違う問題に見えても問われている論点は同じなのです。
ならば、その根っこの論点を勉強しておけば良いのですが、その勉強をするのに過去問が役立ちます。
過去問をやり込んでいくとどういった論点がよく出るのかが分かってきて、同じような論点が表現を変え、ひねって出題されていることが分かってきます。
【10年分を推奨】電験三種の過去問はどれくらいやれば良いのか?
電験三種の過去問を何年分やれば良いのかという問題ですが、
5年や7年じゃあ全然足りないです。
10年分以下のインプットしか頭に入ってないと、合格するには少し心許ないです。
料理も材料が極端に少ないと作れるレシピは限られてしまうし、そもそも何も作るものが思いつかないかもしれませんよね。
それと同じで電験三種の本番で未知の問題を攻略しようと思ったら、やはり自分の中の引き出しにたくさんの知識を入れておく必要があります。
本番ではその引き出しから知識を引っ張り出して頭の中でこねくり回してなんとか対応していくのです。
理論や機械なんかは15年分くらいはやっても良いと思っています。
電験三種の過去問はいつから解き始めるか?
↑これだけは絶対におすすめしません。
過去問は何回も何回も解いてみてナンボ。
電験三種の勉強をスタートしてテキストを一読したら即過去問学習を始めましょう。
僕の電験三種の勉強は過去問に始まり過去問に終わりました。
それくらいの気持ちで電験三種の勉強を始めたらすぐに過去問にも取り掛かることをおすすめします。
効果的な電験三種過去問の勉強法とは?
電験三種の過去問を解く時は以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
- 分野ごとに集中して一気に解く
- 全ての選択肢の解説を熟読する
- 分からないところはテキストに戻るかネットで調べる
まず分野ごとに集中してやるということ。
例えば理論科目の直流の分野を勉強しているのなら、過去10年分の直流の問題を全部抜き出してそれを一気にやるのです。
科目も分野もバラバラに解いているとなかなか実力が付いていかないと僕は思います。
同じ分野を集中してやることで自然と復習もできるので、反復効果によって頭にも入りやすいのです。
それから過去回を解く時は全ての選択肢をきちんと解説も含めて読みましょう。
正解すること、正解を知ることが目的なのではありません。
選択肢が5つあれば5つの解説があり、5つの論点が学べるのです。
で、分からないところが出たらそのままにしないで、とりあえず調べる。
調べるのはテキストとかネットで良いでしょう。
もし詳しい人が周りにいるのならぜひ聞いてみることをおすすめします。
電験三種は量が膨大なので、いちいち止まっていたら一向に終わりません。
調べて分からなければすぐパス!という気持ちで回転率が上げて勉強していきましょう。
電験三種の過去問でおすすめはこれだけ
電験三種の過去回をどれにするかは悩むことはありません。
↓これ一択ですよ。
通称「電話帳」と言われ、鬼のように分厚いのが特徴です。
分厚いだけあって解説は超充実しているので、初心者でも勉強しやすいでしょう。
多くの記事や人がこの過去回を紹介しているので過去回は思考停止してこれだけを選べば良いと思いますよ。
まとめ
いかがでしょうか?
電験三種の過去問についての解説でした。
確かに電験三種は難しいし過去問の丸暗記で受かるほど甘くはありません。
しかし過去問が使えない意味のないものかと言われたらそれは間違いです。
過去問をやり込み、勉強することで電験三種本試験で戦えるだけの知識はしっかり頭の引き出しにストックされるはずです。
以上、実際に過去問だけで電験三種に受かった僕からのお知らせでした。
では、電験三種の本番頑張ってください!
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