国家一般職試験の「電気電子情報」区分で受ける人はどのような就職先に行くのか?
この記事では上記のことを解説しています。
僕は国家一般職(電電情)の試験を受けて、実際に官庁訪問も体験したので、その経験も踏まえて書いています。
以上のことが気になる人はぜひ最後まで読んでみてください。
▼国家一般職関係の記事をまとめています▼
【はじめに】国家一般職(電電情)の就職先はわりとバラバラ
国家一般職(電電情)の一次試験と二次試験を突破して、官庁訪問を乗り越えたら各省庁に採用されて国家公務員として働くことができます。
気になる就職先ですが、人事院の国家公務員試験のwebサイトに掲載されていますので、気になる人はそちらも見てみると良いです。(非常に探しにくいですが(笑))
国家一般職(電電情)の受験生の就職先もかなりバラけていて、多様な機関に採用実績があります。
その中でもトップ5はかなり数が多いので、主要な就職先としてこの記事では5つを紹介しています。
採用数が多いということはそれだけチャンスがあると言うこと。
積極的に受けていけば内定を得られる確率も高まるでしょう。
【結論】国家一般職(コッパン)電電情の就職先ベスト5
【1位】○○管区警察局(平成30年度38人)
電電情で圧倒的に採用数が多いのが管区警察局です。
かなりの人たちがコッパン電電情からこちらへ行きます。
地域ごとの採用になるので、転勤はブロック内が基本になります。
(九州管区警察局なら九州内、東北管区警察局なら東北内での転勤)
地元近くで働きたい人には良いかもしれません。
特に近畿管区警察局だと範囲が狭いので、自宅から通える場合も多そうです。
この○○管区警察局ですが、スカウト電話もバンバン来ます(笑)
たぶん人手不足なんでしょう。
仕事内容に関しては、情報通信システムの整備・維持管理が主になります。
車にもバンバン乗るみたいなのでペーパードライバーの方は注意。
電気や電子というよりは、通信・無線・ITが好きな人に向いてそうな感じです。
あと面白そうな業務として「証拠品の解析」みたいなのもあります。
▼スカウト電話とは?▼
【2位】○○地方整備局・○○運輸局 (平成30年度26人)
次に多いのが地方整備局や運輸局です。
人事院の採用実績には「国土交通省」の採用数が載っていて、その中で地方整備局や運輸局に分かれると思うのですが、内訳が分かりませんでした。
官庁訪問を実際に経験した感想からですけど、おそらく運輸局の方が採用数も求人も多いです。
管区警察局と同じように運輸局からのスカウトは多かったですから。
逆に地方整備局からはスカウトは1つしか来なかったです。
こちらも同じようにブロック内転勤。
地方整備局の場合はダムとか河川の管理をやっているので、勤務地が僻地になる可能性もあります。ここは注意しておいてください。
あと地方整備局の電電情は人数が少ないので少数精鋭になります。
地方整備局はほとんど土木区分の人が採用されるので、電電情や機械の人は少なくなるのです。
運輸局の方は機械区分が多い印象ですが、最近はEVカーの普及で電電情の人もぜひ増やしていきたいと人事の方が仰っていました。
自動車が好きな人で電電情の人は見学にでも行ってみると良いと思います。
地方整備局の仕事内容は河川や道路や防災に関わる情報通信システムや電気設備の構築・維持管理です。
デスクワークも多いですが、現場に行って仕事することもあると人事から聞きました。
運輸局の仕事内容は主に陸運局での検査業務。
車検の仕事ですね。
【3位】○○防衛省 (平成30年度13人)
国家一般職の電電情から防衛省の技官へ就職する人もかなり多いです。
ここからもスカウトが何回か来ていた記憶があります。
転勤範囲が広いと聞いたので僕は敬遠していました。
陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊のどれかに配属されて、電電情の技官として電気設備の施工や維持管理に関わる仕事に従事します。
採用数も多くて仕事内容も専門性があり面白そうでした。
わりと自前でなんでもやってしまうという印象なので、色々な事ができると思います。
国家一般職・電電情の受験生のメジャーな就職先の一つですので、気になる人はぜひ説明を聞きに行ってみてください。
【4位】○○産業保安監督部・○○経済産業局 (平成30年度13人)
産業保安監督部の方が採用数は少ないです。
スカウト電話もありましたが、とにかく多くの人へ声をかけている感じでした。
人事の人に聞いた話ですが、経済産業局に入って産業保安監督部の仕事をするような場合もあるようです。
産業保安監督部と経済産業局は交流や関わりも深いとのことですが、より技術的な仕事がしたいなら産業保安監督部に行くべきでしょう。
ここの人気の秘密は基本的に転勤が無いことだと思います。
転勤なしを希望する人は一定数いますから、そういう人には魅力的なところです。
産業保安監督部の仕事内容は電力・ガス・火薬・鉱山の適正な使用の保安に関する業務です。
上記のエネルギーを、危険なことが無いように規定に沿って有資格者が管理運用しているかどうかチェックしています。
経済産業局は仕事の幅が広くて色々やります。
観光・地域振興・省エネ導入など他にもたくさんあるので、幅広く色々なことをやりたいと言う方には向いていると思います。
説明会にも行きましたが、いわゆる「陽キャ・リア充」的な人を求めている印象でした。
【5位】○○通信局 (平成30年度11人)
5位は通信局となります。
ここはわりと人気があり、採用数も少ないので狭き門となっています。
もちろんスカウト電話は1本も来ませんでした(笑)
人気の理由は、
- 転勤がない
- ワークライフバランスが良い(らしい)
ここらへんだと思います。
ネットでは「通信局は隠れホワイト!」なんていう書き込みも見ました。(本当かどうかは知りません)
転勤があるのが普通の国家一般職において転勤の心配をしなくて良いと言うのが一番の人気の理由であると思います。
仕事内容については、
- 電波の適正な管理
- ICTを使った地域おこし
このような仕事になります。
もし興味がある人がいたら、説明会の段階から参加しておくことをおすすめします。
国家一般職(電気職)で人気の省庁はどこ?
トップ5の中で言うと人気の官庁は、
- 経済産業局・産業保安監督部
- 通信局
ここらへんになります。
理由は、転勤が無いことやワークライフバランスの良さから人気のようです。
ただし、実際のところは分かりませんので、業務説明会や官庁訪問に参加して詳しい話を自分で聞いてみることをおすすめします。
人気の官庁は採用数も少ないし、倍率も高いので注意してください。
特に経済産業局は電電情に限らずどの区分からでも基本的に行けるのでライバルが非常に多いです。
僕も経済産業局の業務説明会に参加しましたが、他の官庁に比べて参加者が非常に多くてびっくりしました。
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コッパン電電情でとにかく内定が欲しい人におすすめは管区警察局
とにかく内定が欲しいなら大量採用でスカウト電話もバンバンかけている管区警察局をおすすめします。
説明会で聞いた話によると高齢でも採用されているようです。
ただし、夜勤とかがあるので仕事はきつそうなイメージです。
それから技官も初めの3ヶ月くらいは東京で泊まり込みで研修があると聞きました。
仕事内容は専門的で面白そうですが、僕は夜勤がネックでスカウト電話なども全てお断りしました。
逆に言うと夜勤が苦にならない人や通信系や無線系の勉強が好きな人は向いていると思います。
まとめ
いかがでしょうか?
国家一般職(コッパン)の電電情区分の就職先ベスト5について発表しました。
復習すると、
- 管区警察局
- 地方整備局・運輸局
- 防衛省
- 経済産業局・産業保安監督部
- 通信局
電気電子情報区分の受験生は上記の官庁に就職する人が多いのですね。
特に上位3官庁は採用数が圧倒的に多くて個人的に「電電情ビッグスリー」言っています(笑)
スカウト電話もかかってくる確率が高いと思いますので、もし仕事内容に興味を持ち、話を聞いてみたいと思うのならぜひ行ってみてください。
もちろんこの記事で挙げたところだけではなく、他の官庁にも電電情からたくさん就職しています。
一番良いのは自分の行きたいところに行けることなので、合同業務説明会・業務説明会をフル活用して、出来るだけ多くの官庁の話を聞いて、自分の興味のあるところを見つけていきましょう。
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