先日「Think CIVILITY-シンクシビリティ-」というビジネス書を読んだので、今回はその書評を書いていきます。
この本は書店で目立つところに置いてあり、前から気になっていたのですが、ようやく読むことができました。
一言で言うと、「礼儀正しさ」をひたすら解説した本でした。
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シンクシビリティを簡単に要約すると?
シンクシビリティは全編を通して私達に「礼儀正しくあれ」という事を説いています。
「無礼な人」が人や組織に与える悪影響を詳細に説明して、「無礼な人にだけはなるな、関わるな」という内容の事が書かれています。
また、
- 自分が「礼儀正しさ」を身に付けることによって、どんなメリットがあるのか?
- 礼儀正しさの身に付け方
- 無礼な人への付き合い方
などの方法論も解説されています。
それに加えて、アメリカの企業やスポーツチームの中で「礼節」を大事にしている事例を多数挙げて、具体的な効果も書かれていたのが興味深かったです。
ちなみに礼節を高めるための初歩は、
こう言っています。
基本的なことで誰でも知っているけど実は意外と出来ていないようです。
著者のクリスティーン・ポラスはどんな人?
ジョージタウン大学の准教授。
博士号を取得する前はスポーツマネジメントとマーケティングを扱う大手企業IMGに勤務。
様々な企業や公的機関で組織を活性化させ効率良く気持ち良く仕事をするための講演をしている。
その活動は世界中の1500を超えるメディアに取り上げられている。
【メリット】シンクシビリティの読んで良かった所
とにかく「礼節」の大切さを一貫して教えてくれるところは良かったです。
具体的な行動にも言及していて、特に「無礼な人から身を守る方法」の章などは参考になりました。
それに加えて前にも書きましたが、礼節を大事にしている企業の事例がたくさん出てくるので、それぞれの企業のユニークで効果的な取り組みを見て感心できます。
特に、
「マキャベリの教えはもう古い」
という恐怖ではなく礼節で人を動かすという主張には「なるほど」と得心しました。
もちろん「礼節」によって成功したリーダーの事例も紹介されています。
【デメリット】シンクシビリティを読んで後悔した所
礼節に関してひたすら一貫して主張しているせいか、ちょっとくどいというか同じような内容が続く印象です。
300ページとわりとボリュームもあるので、人によっては途中で飽きてしまうかもしれません。
もちろん大事な事なので何度も言う事は必要ですが、読みやすさを犠牲にしてしまっている気がします。
ですから、この本を読む時は全てを集中して読むのではなく、大事なところを拾っていく感じで読むと良いと思います。
シンクシビリティをどんな人に読んで欲しいか?
僕はこの本を社会に出たばかりの新社会人、第二新卒あたりの若者に勧めます。
学校とは全く違う社会という坩堝に放り出され、これまで会ったこともないような人と関わる機会も否応なく増えていくでしょう。
そんな時に大切になるのは、「人間関係」と「礼儀正しさ」。
この2つをきちんとしていたら大失敗や大ヤケドをする確率は確実に減らせるでしょう。
一歩立ち止まって、基本に立ち返るために読むべき本だと思います。
まとめ
いかがでしょうか?
シンクシビリティの書評でした。
礼儀正しさや無礼な人への対処法などが学べる良書だったので、ぜひ気になる人は読んでみてください。
主に若者におすすめしましたが、それだけでなく組織をマネジメントする管理職の人にもきっと気付きがある本だと思います。
では、また!
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