「国家一般職試験の官庁訪問で失敗してしまった・・・」
「コッパンの過年度採用って実際どうなの?」
「スカウトとか過年度でも来るの?」
このような疑問を持っているあなたに向けて、この記事を書きました。
この記事では実際に国家一般職試験を受験して最終合格したのちに、官庁訪問に失敗した僕の経験から上記のことについて解説しています。
この記事が、あなたの公務員受験に参考になれば嬉しいです。
【おさらい】国家一般職(大卒)試験の有効期限は3年
まずは「過年度採用」についておさらいします。
過年度採用とは、国家一般職試験に最終合格した年の翌年以降に採用される事を言います。
国家一般職試験(大卒)は有効期限が3年間あります。
最終合格発表日から3年間は採用候補者名簿に名前が載り、面接(官庁訪問)に合格すれば国家公務員になることが出来ます
では、どんな人が過年度採用を使うのか?
主な場合は以下のようになります。
- 官庁訪問でどこにも受からなかった人
- 大学院に行く人
- 留学する人
- 留年してしまった人
- すぐには働きたくなかった人
【スカウトは過年度でも来るのか?】電気・電子・情報区分の場合
ここでは僕が受験した「国家一般職(電気・電子・情報)区分」の場合について説明します。
「過年度でもスカウトは来るのか?」という問いの答えですが、
2、3の省庁から電話・ハガキ・書類などの方法で「うちを受けてみませんか?」というお誘いを受けました。
技術区分の国家一般職は行政区分と違い全国どこでも受けられます。
残念ながら遠隔地からの誘いが多くて、僕は丁重にお断りしました。
「過年度になったら全く相手にされないのではないだろうか・・・」
こんな不安がある人もいるかもしれませんが、実際にスカウトが来ているので採用のチャンスはあるようです。
▼スカウトって何?って方はこちらの記事をどうぞ▼
コッパン過年度採用は基本的に止めておいた方が良い理由
僕は基本的に過年度採用に挑むのは止めておいた方が良いと思っています。
その理由は、「不利な戦い」に挑むことになるからです。
無謀とまでは言いませんが、やはり過年度で官庁訪問をやっていると、
「去年どこにも受からなかった売れ残り」
と言った目で見られることはあります。
「なぜ過年度で活動しているのか」をきちんと説明して納得させることが出来なければ厳しい戦いになるでしょう。
周りの受験生を見てみても、過年度採用に挑戦している人とは一人も出会いませんでした。
「過年度採用は極一部の少数派」だということは理解しておいて欲しいです。
※ちなみに僕は過年度採用に挑戦するに当たって、「説明会には参加したけど、官庁訪問には行っていない省庁」にも説明会から参加し直しました。すると前年と同じ方が採用担当で少々気まずい雰囲気になりました(笑)
過年度採用を選択することのメリット
過年度採用について反対してきましたが、逆にメリットもあります。
3つあるのでそれぞれ説明します。
1つ目は、一次試験(筆記試験・論文試験)・二次試験(人事院面接)をすっ飛ばして官庁訪問から再スタート出来ること。
受験した人なら分かりますが、国家一般職の試験というのは長丁場で問題の難易度も高く、非常に面倒な試験です。
僕は正直二度と受けたくないです(笑)
再受験するとなると知識の維持のために勉強も続けないといけないし、それでもまたもう一度合格できる保証すらないのです。
「それなら過年度で良いや・・・」と思う人、分かります。
僕も同感です。
2つ目は、保険になること。
例えば1年目に官庁訪問に落ちてしまって、民間企業に就職したとします。
しかし運悪くそこがブラック企業で早期退職してしまったとします。
そんな場合には国家一般職の過年度採用を受けてみると良いのです。
3年間合格が有効というのは非常に心強いです。
何かあった時のために保険をかけておくという意味合いで国家一般職の過年度採用を頭の片隅に入れておくのはおすすめです。
3つ目は本気度が伝わること。
少しリスキーですが、前年に落ちてしまった官庁に再度官庁訪問に行くというのもアリかもしれません。
もちろんそれが可能かどうかは電話などで問い合わせてから行ってください。
「そこまでしてうちに来たいのか」と本気度が伝わる・・・かもしれません(笑)
これをする場合は前年とは違うということを、しっかりアピールして相手に伝えないと行けません。
「この1年でここまで成長して、それを活かしてこのような働きがしたい」ということを自信を持って言えるならアリな戦略でしょう。
こんな人は過年度採用でも良いですよ
- 大学院に行っていた
- 留学していた
ここら辺の人は過年度採用で挑戦しても何も問題はないでしょう。
むしろ早いうちから公務員という進路を意識していたとしてプラスになるかもしれません。
その他の疑問は人事院HPのQ&Aを見ておくと良いかもしれません。
官庁訪問2年目を希望する人は意向届けを出し忘れないようにする
もし過年度採用を希望する場合は「意向届」を出し忘れないようにしましょう。
出し方などは国家一般職試験の公式サイトなどをチェックしてください。
僕も何度も出しましたが、ネットで3分くらいで出せるものなので、すぐ終わります。
出し忘れだけは気を付けないといけないので、カレンダーに記入するなりして注意しましょう。
これを忘れずに出すことによって、官庁からのスカウト電話案内も期待できます。
官庁訪問の再チャレンジをするには意向届だけは忘れていはいけません。
国家一般職試験を再受験するメリットとデメリットを解説
過年度採用はやめて、もう一度最初から受験し直す「再受験」にもメリットとデメリットがあります。
それぞれを解説していくので、ぜひご覧ください。
【メリット】席次が上がる・売れ残りと思われない
再受験をして席次を上げてから再チャレンジする人も結構多いみたいです。
前年の反省を活かしてもう一度最初から挑戦するので、しっかり本気で取り組めば、席次を上げることも可能でしょう。
特に総合職の場合は席次を見られる場合もあるみたいなので、この考えもアリだと思います。
一般職の場合はあまり席次は気にしていないのかなという印象を僕は持っているので、どうするかはお好みで。
それから再受験をしたら「売れ残りと思われない」ということもメリットになります。
やはり過年度採用を目指していると採用担当の方から色眼鏡をかけて見られることもあります。
「なぜ去年は官庁訪問しなかったのか?」
こんな感じで聞かれることもあります。
【デメリット】また勉強しないといけない・一から長丁場の試験をやり直す
再受験の場合のデメリットはやはりこれです。
もう一度長丁場の試験を一からやり直して、また1年間勉強を出来ますか?
ということです。
これが可能なくらいモチベーションが高いのなら、僕は再受験をおすすめします。
僕の場合は気力がなかったので、迷うことなく過年度受験を選びました(笑)
【おまけ】コッパンとは国家一般職の略
今まで普通に「コッパン」という単語を使っていましたが、コッパンとは国家一般職の略称のことです。
ネットではコッパンという言い方がたまに使われます(笑)
まとめ
いかがでしょうか?
国家一般職試験の過年度採用についてまとめてみました。
復習すると、
このようになります。
「いざとなったら3年間有効の過年度採用がある」
保険としてこのように考えておくと良いと思います。
再受験してみるのも良いですけど、過年度だと絶対に採用されないということもないと思うので、自分の気持ちや状況を加味してよく考えて判断することをおすすめします。
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