【倍率600倍超】公務員の就職氷河期世代救済がついに始まった!

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氷河期世代
氷河期世代

最近、就職氷河期世代に限定して採用活動を始めた自治体や国家公務員が増えたと聞きます。具体的にどんな内容なのでしょうか?

このような疑問を持っている方はいませんか?

昨年(2019年)から話題になっている公務員の氷河期世代救済プログラム。

兵庫県宝塚市では、なんと倍率600倍超という、とんでもない結果になりましたよね。

この記事では昨年から活発化している公務員の就職氷河期世代採用についてまとめています。

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重い腰を上げて動き出した就職氷河期世代救済プログラムとは?

就職氷河期世代は現在30代半ば~40代半ばと言われています。

高校や大学を卒業する時に厳しい雇用環境の中で思うような就職が出来ず、ブラック企業を転々としたり、非正規雇用から抜け出せなかったり、長く無業状態が続いていた人たちのことです。

「切り捨てられた」と言われていた世代ですが、2019年あたりから風向きが変わり、ついに内閣府から「就職氷河期世代支援プログラム」が発表されました。

知っておきたいポイントを以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  • 政府あげての3年間の集中支援プログラム
  • 正規雇用者を30万人増やす
  • ハローワークに専門窓口を設置
  • 短期間で資格取得と職場実習を組み合わせた「出口一体型」プログラム
  • 潜在的な対象者に丁寧に働きかけ情報を提供する「アウトリーチ」の強化

「今更かよ!」って声も聞こえてきそうですが、取り組み自体は良いことだと思います。

劇的な人手不足が加速し、外国人もなかなか働きに来てくれない現状で、数十万人の氷河期世代を放置というのはどう考えてもおかしいでしょう。

そして「民間企業の前にまずは公務員がやろう!」ってことで国家公務員や地方公務員でも氷河期世代を対象にした採用活動が始まっています。

その例を次の項目から解説していきます。

就職氷河期支援プログラムはいつから始まる?

始まったのは2019年からです。

兵庫県宝塚市が先陣を切ってスタートしました。

そして支援プログラムが本格的に開始されるのが2020年からです。

次から個別に解説していますが、

  • 国家公務員中途採用
  • 内閣府
  • 厚労省
  • 各地方自治体

など動き出しています。

↓↓3年目となる2022年も150人採用予定で試験が行われます!

関連記事:【2022・氷河期救済】国家公務員統一採用試験で150人が採用予定みたいです

公務員の氷河期世代救済採用の事例|倍率や採用数は?

公務員の氷河期世代に限定した採用は例えば以下のような例があります。

一つずつ説明していきます。

国家公務員中途採用枠での統一試験

今後、氷河期世代に統一試験を実施して国家公務員の中途枠で重点的に採用。

この世代に特化した対策のため3年間で650億円の予算を確保します。

非正規雇用を余儀なくされている人の正規雇用への転換や引きこもりの人の社会参加を促す事を支援する方針のようです。

【追記】2020年11月29日、氷河期世代を対象にした中途採用試験が始める

いよいよ氷河期世代を対象にした国家公務員試験が開始されました。

倍率35.9倍って救済する気はあるのか・・・

コロナ禍というまさかの事態で非正規雇用の方を中心に厳しい状況が続いているので採用予定人数を増やすなどの柔軟な対応が必要なのではないでしょうか。

  • 採用予定人数・・・157人
  • 受験人数・・・5634人
  • 倍率・・・35.9倍
  • 1次試験・・・11月29日
  • 1次試験合格発表・・・12月25日
  • 2次試験・・・1月25日~2月5日
  • 最終合格発表・・・2月25日

内閣府(若干名)

係長級と係員級が対象で採用は若干名。

高校卒業または同等以上の学力を持ち氷河期世代の方が対象です。

試験は書類選考、論文試験、面接試験の予定となっています。

【追記】

その後、内閣府の求人に685人の応募があったことが分かりました。

すごい数です(笑)

【追記2】

2020年2月28日のニュースで内閣府が国家公務員として初めて氷河期世代5人を採用したと発表しました。

採用された人の中には、

  • 一貫して非正規雇用だった人
  • 資格を取って正社員になったが不本意な処遇が続いた人

もいたとのことです。

資格マニアとしては何の資格か気になるところです。

そしてこのニュースを受けてネットでは、

「たった5人かよ」

「ただのパフォーマンス」

などの否定的な意見も多くありました。

個人的には最初はこんなもんだと思います。

0より5人の方が良いのは確かですし、これで終わるはずもないので、この採用を足掛かりに他の省庁も含めて活発に採用活動が進めば良いと感じました。

厚生労働省(10名程度)

事務職の係員を10名程度採用予定。

正社員としての経験が過去1年間なく、過去5年間で通算1年以下の人が対象となります。

試験は筆記試験、作文、面接試験

【追記】

その後の報道で厚生労働省の氷河期採用に約2000人の応募があったことが分かりました。

倍率は約200倍。

やはり応募数とんでもないですね。

兵庫県宝塚市(4名)

採用予定が3人のところに1800人超が応募して話題となりました。

倍率600倍(笑)

結局、4人が採用され記者会見もあったようです。

氷河期世代の実情を表す数字として去年注目されました。

兵庫県三田市(1名)

こちらも採用1名に対して400名超が応募。

宝塚市ほどではないですが、倍率400倍を超えるとんでもない状態になりました。

兵庫県加西市(若干名)

34~49歳が対象で応募は約100人。

基礎能力試験、論文試験、面接試験から成る。

兵庫県赤穂市(1名)

事務職1名に対して38人が応募。

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千葉県鎌ケ谷市(7名)

土木職2名、保育士4名、保健師1名。

35~45歳。

茨城県境町(1名)

一般事務1名を予定。

36~45歳が対象。

岡山県岡山市(6名程度)

岡山市でも34~44歳を対象にして氷河期採用を計画しています。

学歴・職務経験は問わないとのこと。

鳥取県(5名程度)

30~49歳が対象。

学歴は問わない。

和歌山県(5名程度)

和歌山県でも氷河期世代を対象に5名程度の採用を発表しています。

直近の1年間正規雇用で働いていなくて、正規雇用で働いた経験が通算3年以下の方が対象。

試験は教養試験、論文試験、面接試験の予定。

愛知県(5名程度)

愛知県では2017年度から国に先駆けて就職氷河期世代の支援採用を行ってきました。

2019年の9月には厚生労働省のモデル地域にも指定されています。

5人の枠に対して約400人が申込みをしたので倍率は約80倍。

愛知県の採用の特徴として年齢が30~44歳と幅広いことがあります。

これにはリーマンショック世代を含んでいるのです!

下にも詳しく書いていますが、リーマンショック世代の僕としては一緒に救済してくれと言いたいわけです。

その願いを実現してくれた愛知県すげえ・・・!

【2000年代前半】かつての氷河期時代の公務員試験の倍率がやばい

2000年11.7倍
2001年10.1倍
2002年8.8倍
2003年9.3倍
2012年13.7倍

氷河期時代の真ん中である2000~2003年あたりの倍率とリーマンショック新氷河期時代で一番倍率が高かった2012年をまとめました。

ちなみに2016~2018年は4倍台で推移しています。

こうして見ると世代によって倍率が全然違います。

氷河期時代に受験して落ちた人でも、近年の公務員試験なら受かってた可能性もあると考えるとやるせない気持ちになります。

そういった思いを持っている人は多いと思いますし、だからこそようやく少しずつ救済案も出てきたのかもしれません。

リーマンショック世代の救済は?

実は僕も氷河期世代ほどではないですが、リーマンショック・震災世代なので就職活動をしていた時期は買い手市場でした。

現在29~32歳あたりがリーマンショック世代のボリュームゾーンかと思います。

僕も含めて就職活動で上手くいかず、ブラック企業に入ってしまったり、職を転々としている知人も結構います。

僕らの世代は20代後半から転職市場が活況化してきて、人手不足が加速、上手く転職して成功した人も多いと思います。

とは言え、社会人になるスタート地点で躓いた人が多いのも事実。

一回レールから外れると復帰するのは難しいというのもあります。

公務員さん、「リーマンショック世代限定の救済採用」も併行して実施してみてはどうでしょうか?(笑)

まだまだリーマンショックの影響で雇用に関して苦労している人も多いと思います。

「こんなはずじゃなかった・・・」と希望を失って塞ぎ込んでいる人もいるかもしれません。

ボクらの時代が35歳になる前についでに救済を!

【悲報】コロナの影響で氷河期救済どころじゃなくなった件

この追記を書いているのは2020年9月。

年明けからのコロナショックの影響で就職氷河期の救済などというニュースはとんと消え、話題にもならなくなってしまいました。

昨年はあれだけ救済だなんだと騒いでいたのが嘘のようです。

それどころか増税にコロナショックの影響で景気状態はかなり悪くなり、新卒でさえ売り手市場から買い手市場になりそうな勢いです。

こうなってくると簡単に予想できるのが、来年以降の公務員人気の上昇です。

公務員が採用を絞るのかどうかはまだ分かりませんが、これまでの数年間と打って変わりおそらく公務員の倍率は高くなるのではないでしょうか。

救済の風潮が高まっていた氷河期世代にとっては肩透かしを食らった格好です。

もちろんこれからどうなるかは誰にも分かりませんから、引き続き注視していきたいと思います。

まとめ

いかがでしょうか?

氷河期世代の公務員採用についてまとめてみました。

復習しましょう。

公務員の氷河期世代の例として、

  • 国家公務員の中途採用枠
  • 内閣府
  • 厚生労働省
  • 宝塚市
  • 三田市
  • 和歌山県

これらがあります。

おそらく2020年は氷河期世代を対象にした採用がもっともっと加速していくでしょう。

公務員への転職希望の人は情報を敏感に察知して、受けたい求人を見逃すことがないように気を付けましょう!

今後もこのブログで公務員関係の情報を発信していくのでブックマークしていただけると嬉しいです。

それでは、また!

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