この記事では地方公務員の電気職の仕事内容について紹介します。
電気職の仕事に興味を持っても事務職ほど情報が多くないので戸惑ってしまう方も多いと思います。
私は実際に地方公務員(電気職)の最終面接まで行きましたし、国家一般職(電電情)の最終合格も果たしました。
その経験から今回は地方公務員(電気職)の仕事内容についてお伝えします。
この記事を読むことで、
このようなメリットがあります。
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技術系公務員(電気職)とは?他の公務員との比較
まず初めてに技術系公務員には地方公務員と国家公務員の2種類があります。
技官と呼ばれ、電気職・機械職・建築職・土木職・農業職・化学職などたくさんの種類があります。
この記事で扱うのは「地方公務員」の「電気職」(技官)の話です。
ちなみに地方公務員(電気職)というのは県庁や市区町村に採用されて、主に県や市区町村の電気設備に係る仕事をしています。
国家公務員の電気職は国家総合職試験や国家一般職試験などを受けて、地方整備局や運輸局などの官庁に技官(電気職)として採用されたらなることができます。
国家公務員の多くの官庁が広域な転勤があり、地方公務員の電気職に比べて、仕事内容が幅広かったりスケールの大きな仕事もあります。
もちろん技官(電気職)の仕事は事務官の仕事とは全然違います。
勤務場所によっては夜勤などもありますから、身体的にきついかもしれません。
そのような電気職公務員の仕事内容の詳しい内容について説明していきます。
電気職公務員の具体的な仕事内容を紹介【楽なの?】
まずは結論から行きます。
電気職公務員の具体的な主な仕事について列挙していきます。
- 設計業務
- 積算業務
- 監督業務
- 設備管理・運転業務
- 事務・打ち合わせ業務
他にも色々と仕事はあると思いますが、とりあえずメインとなるものを選んでみたので紹介します。
各項目を深堀りするので読んでみてください。
設計業務について
新しく建物(ハコモノ)を作る時には地方公務員の電気職は設計という形で仕事をしていきます。
実際に設計業務をするのはコンサルや設計事務所になるので、そこに発注して監督していくのが仕事となります。
どんな建物にしてそこに使われる電気設備や電気配線はどうするのか。
コンセントや照明はどうするのか。
使いやすく省エネなものにする必要があるので、その事に気を付けながら設計していきます。
もちろん地方公務員(電気職)は監督する立場なので、設計業務について詳しく知っておく必要があります。
そのためにも日々勉強ですね。
積算業務について
積算業務とは簡単に言うと、工事の金額がどれくらいになるかを計算する仕事です。
どんな材料のどんな部品が何個使われる予定で、それが合計したらいくらになって、と細かいところまで全部拾って計算していきます。
監督業務について
設計をして積算をすると、次は入札をして実際に工事を発注します。
そして発注先が決まれば、計画に合わせて工事を進めていきます。
その工事の際にちゃんと計画通り進んでいるかを確認しながら、必要があれば言うべきことを言っていくことも技術系公務員の大事な仕事です。
基準に満たない不適切な工事になっていないか、または余分なものや必要にのないものをつけた工事になっていないか、安全に適切に工事がされているかをきちんと監督していかなければいけません。
税金を使って工事をするのですから、それが適正に使われているかどうか常にチェックしていくのは公務員として当然の仕事です。
設備管理・運転業務について
すでに完成している建物の維持管理や運転業務も技術系公務員の仕事の一つです。
庁舎、校舎、浄水場、ゴミ処理施設、ダム、発電所など地方自治体が管理している建物や設備は多岐に渡ります。
それらの運転をして、きちんと稼働するように維持管理をしていくことは電気職としての大切な仕事になります。
日々の状態をチェックして、異常があればすぐに対応していきます。
なにか普段と違うことがあれば、検査をしてみて、直すところや部品の交換が必要なら実施していきます。
こういった仕事も業務委託する場合もあれば自前で行う場合もあります。
あらゆることを全て自前でやろうとしてら職員がいくらいても足りないので、委託もやりつつ、自前で出来ることはやっていくというところが多いのではないでしょうか。
事務仕事・打ち合わせ業務について
技術系公務員とはいえ、公務員なので技官と言えども事務仕事はたくさんあります。
業者に発注する仕事も多いので、打ち合わせや話し合いも出来ないといけません。
また住民への説明会など、直接住民の方と接する機会もあるでしょう。
「技術系」なので機械の相手をしていれば良いとか、人と話す機会が少ないとか、事務仕事が無いとかそういったイメージは間違いです。
だからそういった仕事が苦手な人は電気職公務員になるとギャップに悩むことになるかもしれません。
技術系公務員として働くのに資格は必要か?
面接などで実際に聞いてきましたが、資格が絶対に必要というわけではないということです。
しかし自己啓発として、電気職であれば電験三種くらいは目指してほしいとは言っていました。
詳しい記事を書いていますので、下記に貼っておきます。
地方公務員の電気職はどんな場所に配属されて働くの?
- 上下水道局
- ゴミ処理施設
- 発電所
- ダム
- 庁舎の施設課・建築課など
上記のように地方公務員(電気職)の働く可能性のある場所は様々です。
ダムや発電所となると、山間部の僻地の勤務になる可能性もあります。
希望も聞いてはくれるみたいですが、基本的にどこに配属されるかは分かりません。
もしこれから公務員の電気職を受けたいと考えている人がいれば、自分はどこに配属されてどんな仕事がしたいのか、なぜそのように思うのかをしっかりと整理して考えておくことが大事です。
電気職公務員のデメリットとは?出世は厳しい?
ここでは電気職公務員の「出世」と「同期の少なさ」について解説します。
以下の点はわりとデメリットだと思うので、技術系公務員を検討している人は頭に入れておいてください。
出世ポストが少ない
公務員の花形といえば「事務官」となります。
技術系で目立つのは「土木職」でしょう。
それらに比べて電気職や機械職などはどうしても地味な印象は拭えません。
もちろん大事な仕事ですし、待遇で差があったりはしないのですが、出世ポストの数自体の少なさはあります。
昇進が遅い、出世しにくいなどのデメリットは抑えておくべきでしょう。
人数が少ない
電気職や機械職は採用人数自体が少ないです。
つまり事務官や土木職と比べて職場に電気職の人はあまり人数が多くないことになります。
そのため一人でやらなければいけないことが大きかったり、責任が大きかったりするのではないでしょうか。
もちろん新人は何も分からないわけですから、仕事は教えてくれるでしょうし、段々と仕事をレベルアップしていって技官として成長していくことになるのですが、絶対的な人数が少ないという点は頭に入れておくと良いでしょう。
同期が少ないというのは思いの外寂しいものです。(その分仲良くなりやすいですが)
公務員の技術職を目指しているけど面接が不安な人へ
公務員の技術職の面接は易しいと言われることが多いです。
倍率的にも低いとこも多いでしょう。
しかし注意しなければいけないのは公務員技術職は「少数精鋭」かつ「採用数が非常に少ない」ということ。
人が来たら誰でも採用というわけではないので、募集はしたけど合格者ゼロなんてことも普通にあります。
なので易しいとは言われているけど面接対策は必須と言えますね。
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まとめ
いかがでしょうか?
公務員電気職の仕事内容と待遇やデメリットについてまとめてみました。
公務員試験を受ける時は仕事内容をしっかり理解して、自分がその仕事で何をしたいのかをアピールしていくことが大切です。
本を読んだりネットで調べたり現職の人に質問するなど、方法はいろいろあるので、しっかり情報収集して事前に備えておきましょう。
夜勤があるかもしれないとか、出世ポストが少ないとかのデメリットもちゃんと理解して、入った後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することのないようにしたいです。
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