「国家一般職試験の人事院面接って何?官庁訪問と違うの?」
「人事院面接って厳しいの?初めて受けるから不安・・・」
このような疑問を持っている人はいませんか?
僕は数年前に国家一般職(通称:コッパン)の電気電子情報を受験して最終合格まで行きました。
この記事ではその体験を活かして国家一般職(技官)の人事院面接の体験談について語ります。
人事院面接に関しては事務官も技官もほとんど内容に差が無いと思いますので事務系志望の人にも参考になると思います。
※コミュ障で面接に苦手意識を持っている人は実は意外と多いです。そういった方は公務員試験一本に絞っていくのはリスク管理の面から不安が残りますよね。全落ちして途方に暮れるという僕のような経験をしないためにも、民間企業にもある程度目を向けておくことをオススメします。既に社会人になっている方はリクナビNEXT などの無料で使える転職サイトに1~2個登録しておくのも良いかもしれません。
転職、求人情報ならリクルートの転職サイト
【リクナビNEXT】
国家一般職試験と人事院面接(人物試験)の流れ
国家一般職試験の流れを簡単に説明すると、
このようになります。
ちなみに僕が受験した時は人事院面接の後に官庁訪問をやっていました。
最近順番が変わったようです。
この記事で紹介する「人事院面接」は最後の試験になります。
官庁訪問で内々定をもらっていても、人事院面接で落ちてしまったら採用はされないのですね。
そういう意味ではとても緊張する試験だと思います。
国家一般職人事院面接の特徴と注意点
- 個別面接
- 時間は20分くらい
- 面接シートに沿って基本的な質問がされる
- コンピテンシー型面接
- A,B,C,D,Eの5段階で評価されてEなら一発アウト
主な特徴は上記の通りです。
重要な点を説明していきます。
面接シートに沿って基本的な質問をされる
これ、めっちゃ重要です。
面接シートって何?って思う方もいるかもしれませんが、事前に書いておくアンケートみたいなものです。
その面接シートに、
- 学校で学んだこと
- 志望動機
- 志望官庁
- 学業や職務で力を入れて取り組んだこと
- ボランティア・アルバイト・部活
- 関心を持っている社会問題
- 興味を持っていること
- 趣味・特技
- 自己PR・長所
このような事を書き入れて面接に臨みます。
そして面接の場で、このシートを面接官が見ながら質問をされていきます。
面接シートに書いたことを深堀りされながら答えていくイメージになります。
本当にオーソドックスな面接という感じで、拍子抜けしました。
面接シートに沿って行われるということは、事前に何を聞かれるかある程度予測できるという事です。
「こんなことを聞いてほしいな」という内容を面接シートに盛り込んでいきましょう。
面接官の方からも「面接シートには~と書いていますが、これはどういうことですか?これはなぜですか?」といった聞き方をされます。
あと注意点として、自分の書いた面接シートはちゃんとコピーして手元に残しておきましょう(笑)
人事院面接はコンピテンシー型面接である
コンピテンシー型面接とは公務員の面接で取り入れられている手法で、仕事で優秀な成果を出す人の「行動特性」に焦点を当てています。
受験生の話したこと(サークルやアルバイト、職業など)について、質問を繰り返して深堀りしていきます。
それによって、受験生がどういう人間性でどういう行動特性があるのかを明らかにして評価の材料とします。
成果を出す人には似たような行動の特徴があるので、受験生がそれを持っているかを見ていきます。
人事院面接がコンピテンシー型面接であることを理解して、自分の話す予定の内容(サークルやアルバイトなど)について、
- どのような行動をしたのか?
- その理由は何か?
- 苦労したことや頑張ったことは何か?
- 具体的にどのような行動をしたのか?
- なぜそのような行動をしようと思ったのか?
- 結果はどうだったのか?
- その結果を知って、その後どうしたのか?
このような事を事前に考えておきましょう。
コッパン人事院面接を受けた感想【ヌルゲーです】
僕は極度のコミュ障で面接が大の苦手です。
新卒の時なんて「一次面接」で30も40も落ちた経験があります(笑)(リーマンショック就活の時期でした)
ですから人事院面接がとても不安でした。
だって5段階評価の一番下のEを取ってしまったら一発アウトですから。
しかし結果から言うと僕は「C」でした。
特別上手くいったわけではなかったので心配していましたが、まさかの結果になりました。
よく「Eなんて1~2%しか居ないし、大丈夫」と聞きますが、これは本当だと思います。
人事院面接は和やかで、受け答えしやすい雰囲気ですし、よっぽどのことがない限り「C」以上は取れると思います。
特に深く突っ込まれることもなく、一問一答のような感じで淡々と進んでいきました。
ですから、国家一般職試験の人事院面接は「ヌルゲー」なので緊張しないで気楽に受けにいきましょう。
- 面接官は3人の個別面接
- 和やかな雰囲気で面接カードに沿って行われる
- 多少詰まったり止まってしまっても大丈夫
- よっぽどのことがない限り一発アウトはない(約1%)
個人面接なのでグループディスカッションが苦手は人にも安心です。
後の官庁訪問ではグループディスカッションがあるところも出てきますが(笑)
公務員のグループディスカッションのコツ【アウった僕の経験談】
【体験談】国家一般職の人物試験の雰囲気とは
今でも覚えていますが、公務員試験の筆記試験が一段落した夏の暑い日に人物試験はありました。
案内のハガキが事前に届いており、そこに集合時間が書いていたので余裕を持って到着。
早めに着いたつもりでしたが、他の人は既に席に座っていました。
服装はほとんどみんなクールビズ。
スーツフル装備の人が一人か二人いましたが、見るからに暑そうでした。
人物試験は一人ずつ個別にやるので後ろの方の順番の人は長時間待たされます。
ですから暇を潰せるものを持っていくと良いでしょう。
僕も後半あたりでしたから、公務員の参考書を持っていって読んだり、面接で話すことの予習をしていました。
当たり前ですが待っている部屋はシーンとしていて緊張感が結構ありました。
人物試験の順番が来たら教室移動をして面接部屋で本番が始まります。
僕は緊張していたのであっという間に終わり、そのまま荷物を持って家路につきました。
いつも思うのですが、あの面接までの長い待ち時間は嫌ですね(笑)
国家一般職人事院面接に挑戦する時に気を付けるポイント6選
まずは面接シートをきちんと書いておきましょう。
コッパンの人事院面接は面接カードが全てです。
書いたらちゃんとコピーして、面接で聞かれそうなことを予め考えておきます。
意表を突かれた答えに困るようなことはほぼ聞かれません。
そして「コンピテンシー型面接」について理解しておくこと。
コンピテンシー面接を理解すると、どのような聞かれ方をするのかが想像できます。
あとはそれに合った受け答えを用意する感じです。
それと基本的なことですが、
- 笑顔
- ハキハキ
- 姿勢良く
- 大きな声
この当たりは意識しておきましょう。
上の4つが出来ていればEは回避できるでしょう。
たった20分くらいの短い時間なので空元気でも良いので気合入れていきましょう。
面接対策に不安がある場合は、アガルートアカデミーの公務員面接対策講座 などの予備校が開催している講座を取ってみることもオススメです。
例えば上記のアガルートアカデミーなら18000円くらいかかりますが、合格して公務員になれる確率を上げるためなら安い投資だと思います。
オンライン面接も対面面接も可能とのこと(公式サイトより)
まとめ
いかがでしょうか?
国家一般職(コッパン)の人事院面接についての解説でした。
初めて人事院面接を受験する時はいろいろ不安になるかもしれませんが、正直そこまで厳しい面接では無いので気楽に行きましょう。
ほとんどの人がC以上の評価を取れるので、やはり国家一般職試験は筆記試験のウエイトが高い試験なのだなと思いました。
それでは復習すると、
- 人事院面接は面接シートが命!しっかり書こう!
- 聞いてほしいことを面接カードに散りばめよう!
- コンピテンシー型面接に注意!
- 自分のこれまでの行動を振り返って深堀りして考えておく!
- 人事院面接はヌルゲー!
- E評価は1~2%しかいない!
これから国家一般職試験を受ける人の参考になれば幸いです。
▼あわせて読みたい公務員の記事はこちら▼
【朗報】国家一般職の採用漏れを回避するための5つの戦略を解説
公務員試験の勉強っていつから始めるのがベスト?【1年前から!】
コメント