増加する公務員から民間への転職|薄給だから辞めていく?

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公務員
公務員受験生
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公務員から民間への転職が急増しているとの記事を見ました。なぜそんなことになっているのですか?

こんな疑問を持っている人はいませんか?

先日公務員の転職に関して印象的なニュースが飛び込んできました。

それによると、

  • 転職サイトへの公務員の登録数は最高水準
  • 国家公務員の離職者が3年連続増加
  • 20代公務員が外資やITに行く
  • 若者の公務員離れ

こういうことらしいです。

この記事では「若者の公務員離れ」の理由について考察してみます。

公務員の転職サイトへの登録数は22%増加

エン・ジャパンの調査によると、教師や警察官を除いた国家公務員と地方公務員の登録数が約1.2万人で前年同期に比べて22%増加したとのこと。

20代は33%増の急増

中でも20代は約7000人で33%の急増となっています。

薄給が理由?辞めまくる国家一般職|1年で約9000人が退職

驚くのは国家一般職の離職数です。

定年や任期満了を除いた離職数が1年に約9000人もいるのです。

個人的には「こんなに辞めてるのか」とびっくりしました。

その理由を考察していきます。

【若者の公務員離れ】辞める理由とは?

若者の公務員離れには主に4つの理由があると思います。

  • 長時間労働の激務
  • 薄給
  • つぶしが効かない
  • 民間の人手不足

各項目を深堀りしていきます。

長時間労働の激務

公務員には長時間労働、サービス残業があって激務な事はここ数年で話題になっていますよね。

働くことに対する価値観が多様化して、上記のような働き方を毛嫌いする人も増えている印象です。

出世や年収を追い求めるより、自由さや可処分時間などを重視する人は長時間労働激務型の仕事に見切りをつけ、別の道に進むのかもしれません。

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意外と多い公務員を辞める理由5選【もったいない?】

薄給

特に都会では公務員の給料がそれほど高くない事も理由の一つだと思います。(地方の給料にしては高いと思いますが。)

民間に行った同期と比べてそれほど稼いでいるわけでもなく、それにしては仕事の負荷が大きい。

一言で言って、「割りに合わない」と感じているから、公務員を辞めるのでしょう。

地方に住む人にとって公務員の給料は安くないと思う【田舎は悲惨】

公務員に長くいるとツブシが効かず抜け出せない

公務員がつぶしが効かなくて、民間への転職が難しいことは周知の事実です。

年を重ねるほどそれが顕著になっていくので、30代前半くらいまでの人が、「抜けるなら今が最後のチャンス」と登録するのだと思います。

人手不足で民間転職市場が活況

ここ最近の人手不足で民間の転職市場が活況というのも追い風になっています。

公務員出身でも若くてやる気溢れる人なら採用されやすくなっているのでしょう。

「とりあえず登録だけでも」というライトな層も増えているような気がします。

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公務員を辞めて外資やITに行くのはなぜ?

公務員からの転職で増えているのが外資やITらしいです。

一見ベクトルが正反対のような気がしますが、ここにはどんな理由があるのでしょうか?

考察してみました。

稼ぎたい

公務員の年功序列型賃金では、成果に応じてガツンと稼ぐことは無理です。

良くも悪くもだいたいの昇給幅は決まっていて、頑張っても報われないと感じている人も多いです。

そのような人だからこそ、自分の実力や頑張りで年収をバンバン上げていける外資やITに惹かれるのかもしれません。

細く長く公務員でコツコツ稼ぐよりは、短期間で一気に稼ぎたい、それから後は好きなことをしたいという心理なのかもしれません。

自分の市場価値を上げたい

副業も禁止され、つぶしも効かない公務員という働き方に危機感を感じる人は、会社に依存しない生き方も求める場合もあります。

  • 会社を辞めてもすぐに次の会社が見つかる
  • 自分の力で稼げる
  • 多くの組織に求められる人材になる

このような願いを叶えるために外資やITを考えているのだと思います。

自由な働き方を目指す

ここ最近はコロナショックでテレワークを実施する企業が増えています。

多くの人が在宅勤務の有効性を感じたかもしれません。

テレワークなど時間や場所に制約されない働き方に魅力を感じる人が増えれば、それが実現できる仕事に転職しようとするでしょう。

公務員にもテレワークの導入は進んでいますが、まだまだ道半ばです。

「もっとテレワークを推進している企業に行きたい!」という人はITなどを目指すのです。

公務員のテレワーク事情をサクッと解説|メリットは?課題は?

公務員業界の将来は?

若者の公務員離れが進むことによって、優秀な人材の流出が加速し、さらに激務になり退職者が増えるという負のループに陥るかもしれません。

今後も公務員が比較的人気職・安定職という事は変わらないと思いますが、あまり将来が明るいとは言えないのではないでしょうか。

先日公務員の定年延長が閣議決定され定年が65歳になることが決まりました。

安定を信じてつぶしが効かない公務員という組織の中で65~70~歳まで過ごすのか、それとも若いうちに公務員を離れて別の生き方を模索するのか。

どちらが良いのかはその人次第です。

【いつから?】公務員の定年延長のポイントを解説!【65歳へ】

まとめ

いかがでしょうか?

急増する公務員からの転職について解説しました。

令和になり、公務員業界にも変革の波が来ているのかもしれません。

1年で国家公務員9000人が辞め、1.2万人以上が転職サイトに登録する昨今、公務員だけを絶対視している人は、考え方を変えた方が良いような気もします。

僕自身も20代後半で公務員にこだわりすぎて、民間への意識をないがしろにしていたような気がします。

公務員志望のあなたはこれからどう考えますか?

では、また!

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